ベトナム

ベトナム生産部品不足による世界サプライチェーンへの影響

以前ここでも書きましたが、ベトナム・ホーチミン市の工場ではコロナ感染拡大防止から、「労・食・住」を1カ所に集約させる新たな操業継続規制を施行しています。工場などにテントや簡易ベッドなどの宿泊設備を導入し、工場内にとどまって勤務を続けています。

下の写真は、工場内に工員が寝泊まりするテントです。

工場の食堂も工員に3回の食事を提供できる体制や今新型コロナの検査を手配など、企業にかかる負担は多くなっています。

 

工員の方もプライバー確保が難しいため、耐えられなくなり故郷へ帰ったり、またストライキのような形で門から一斉に工員が出ていく様子などがニュースで流れたりもしました。

工場の操業も難しくなるために、休業する工場も増えており、サプライチェーンにも影響してきています。

9月21日のニュースにも、ベトナムで生産される部品や製品や食べ物がロックダウンにより生産がストップしたため、輸入ができず販売停止に追い込まれているメーカーもあります。

ユニクロ(ベトナムで生産している衣服不足、TOTO(ベトナムで生産しているウォシュレットの部品不足)、スーパー(ベトナムから輸入しているエビ不足)などがあげられます。

ベトナムは、ユニクロの取引先の縫製工場数が、中国に次ぎ2番目に多い地域でもあります。

NIKEやADIDASなどもベトナムに多く生産工場や協力工場を持っており、生産に影響がでているため、クリスマス商戦への影響、そして商品価格上昇にもつながってきているようです。

また他にも、こういった工場の生産停止などから、ベトナム以外の国へ生産を移管している企業も出てきており、コロナが収まったとしても、海外からの投資が戻らない恐れもでてきています。

アパレルなどは、新型コロナウイルスの世界的な流行で、カンボジアに対する衣類の発注が増加したため、カンボジアからの輸出が増えているようです。バングラデシュやミャンマー、ブラジル、ベトナムなど衣類の主要生産国では、感染拡大で供給が不安定になっているのが原因にあげられます。

米・欧・韓などの4経済団体がこのほど共同で経済活動の即時再開を求める要請文をファム・ミン・チン首相などに提出したようです。

要請文は「各団体の加盟企業の少なくとも20%が生産の一部を他国に移した」とし、特に他国で生産ラインを拡張した場合は生産がベトナムに戻らない可能性が大きいと警告。ベトナムが競争力を維持するためには経済活動を今すぐ再開する必要があるとした。ベトナムへの進出を考える投資家が入国できる合理的な政策を打ち出すことも求めた。

4団体は◇在ベトナム米国商工会議所(AmCham)◇米国ASEANビジネス評議会(USABC)◇在ベトナム欧州商工会議所(EuroCham)◇在ベトナム韓国商工会議所(KoCham)――で、各会頭が連名でコロナ禍からの経済回復の戦略を提案した。

(トイバオキンテー電子版より)

一度生産を他の国に移管をすると、生産ラインも一緒に移さないいけないので、ベトナムに再度戻そうとしても時間はかかるかもしれません。

ハノイの方は、コロナのロックダウンの影響はホーチミンよりは少ないために、工場も比較的多く操業していると思いますが、問題はやはりホーチミンを含めた南部になりそうです。

私も日本のお客様から色々ベトナムの生産の引き合いをいただいておりますが、工業の操業がロックダウンのためストップしているため、商品がなくビジネスができない状況ではあります。

 

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