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ベトナムの2021年予想GDP成長率は?

アジア開発銀行(ADB)は22日にベトナムの2021年の国内総生産(GDP)成長率が3.8%になるとの予測。

2021年4月時点では6.7%と予測していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で再度下方修正しました。

ADBのベトナム担当の方は、「新型コロナ感染第4波を受けた社会隔離措置の長期化で、国内消費と投資が弱まったため、成長見通しを引き下げた」と説明し、22年の成長率予測も、7月時点から0.5ポイント引き下げて6.5%としています。

ただし、中長期的には楽観的な見通しを示していて、21年末までに国内の新型コロナ感染が抑制され、22年第2半期(4~6月)までに全人口の70%以上がワクチン接種を2回完了すれば、内需回復や公共投資支出の加速などでベトナム経済は回復すると予測した。

ベトナムのグエン・チー・ズン計画投資相は14日、今月中に新型コロナウイルスの感染を抑え込み、10月から経済活動の正常化に軸足を置く「ニューノーマル(新常態)」に移行できれば、今年の国内総生産(GDP)成長率は3.5~4%になる可能性があるとの見方を示した。(14日付トイバオキンテー電子版)

東南アジア域内の21年成長率については、7月時点の4%から3.1%に下方修正した。国別ではシンガポール(6.5%)の成長率が域内で最も高く、マレーシア(4.7%)、フィリピン(4.5%)としています。

私が働いている輸送業界は、ここ数ヶ月、特に8月23日以降のホーチミンのロックダウン後は、明らかに輸送貨物の物量が減少しました。昨年対で約60%減、昨月対で約30% 減となっており、会社の業績にもかなり影響がでています。

10月1日からホーチミンがロックダウン解除となり、徐々に緩和され、工場操業が始まり貨物が動き始めればいいのですが、解除になっても帰郷しているスタッフを集めたり、新規で雇用するにもなかなかすぐにはスタートできないのではないかと思っています。

ニュースにも下記のように出ていました。

20日付ベトナムニュース(電子版)によると、同市7区で有機米を生産するチャン・フー・ティンさんは「事業が再開できると知らせを受けた2週間前から従業員の募集を始めたが、まだ1件も応募がない状況だ」と述べ、顔を曇らせた。

ティンさんの会社では6月末に4人の従業員が新型コロナウイルス検査で陽性となり、その1週間後には全従業員の半数の10人の感染が判明した。当時の欠員は今も埋まっていないという。今月16日から事業再開が認められたが、職場に泊まり込む「職場隔離」を続けながらの作業になるため、「みんな感染を恐れて職場に戻ってきたがらない状態だ」と話した。

南部ドンナイ省の家具製造業者ハン・フック・ウッドも、人手不足で事業再開ができていない業者の1社だ。レ・スアン・タン社長は「新型コロナの感染第4波が広がって以降、ドンナイから他の省に避難した従業員は数百人以上いる」と述べ、労働集約型職場の再開の難しさを強調した。

操業してビジネスをスタートさせたくても人がいなければ営業はできないので、なんともしがたい状況です。

輸送業界も、日本からベトナムへの貨物輸送依頼はたくさんあるのですが、ベトナムホーチミンの税関の輸入貨物の取り締まりがロックダウン中厳しいために、お客様に対してお断りをしなければならなく、なんともストレスがたまる一方です。

またコンテナが集まる港でも、コロナの影響により輸入通関や港湾業務がストップもしくは停滞をしているので、工場生産で使用する原料などがロックダウン解除後にスムーズに入ってくるとはいいがたく、生産をしたくとも製品が生産できない状況が続くかもしれません。

これから旧正月に向けて例年であれば輸出入が増え、また欧米のクリスマス商戦の輸出は活況となりますが、今年は例年のようにはいかなそうです。

最近、ナイキ社の通年売上見しを切り下げており、ナイキの靴の約半分が製造されているベトナムでの封鎖と工場閉鎖により、重要なクリスマス商戦に商品不足が生じると予測しています。ベトナムでは、ナイキの靴の半数以上を生産しています。

ロックダウンのため、ベトナムの製造ハブ工場で少なくとも2か月間実質的に生産台数がないことに直面しており、少なくとも来年の春にかけて大幅な生産キャンセルが発生するリスクが大幅に高まり、ナイキの株価にも影響がでています。(アナリストは供給不足の懸念から、ナイキの通年の売上予想を503.4億ドルから498.1億ドルに引き下げました。RefinitivのIBESデータによると、通年の1株当たり利益の見積もりも4.33ドルから4.24ドルに低下しています。)

ナイキだけではなく、ベトナムで製品を多く生産しているアバクロンビー&フィッチやアディダスを含む他のアパレル企業は、ロックダウンによる工場閉鎖がビジネスに大きく打撃を受けています。大企業がこうですので、ベトナムに進出している中小企業の打撃は計り知れないところがあります。

私は物流業界に身をおいているために、ベトナムから世界への輸出、そして世界からベトナムへの輸入の状況が会社を通して分かるので、それによりベトナム経済の状況もある程度理解できる物差しになっています。

今はホーチミンが、予定されている10月1日にまずはきちんとロックダウンを解除をして(過去2回すでに延長されていますが)、早くみなさんが仕事に復帰をして、経済が再開するを待つしかない状況です。

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